AMZONの音楽コンテンツ配信ビジネス本格参入でTUTAYAの店舗はなくなるのか?
■11/18AMAZONプライムが更にお得なサービス「音楽配信サービス」開始
AMZAONプライム会員対象に無量で音楽配信サービスが始まりました。
AMAZONプライムとは、オンライン購入サイトAMAZONの有料会員制度で、お急ぎ配達無料、KINDLE無料サービスなど様々な特典のついたサービスです。
年会費は3,900ですが、AMANZONを多用する人なら入らない理由のないサービスです。
このAMAZONプライムに関しては会員数はAMAZONから明確に公表されてはいません。しかし、企業の決算情報やインタビュー記事を見るにどうやら全世界で3,000万人程度は抱えているようです。
そんなAMAZONプライムが更にお得になったわけですよ!
■音楽コンテンツレンタル業界に与える影響は?
さてこのブログでは面白い商品を紹介するコーナーもありますが、今回のAMAZONプライムは面白い商品情報であると同時に音楽コンテンンツ利用業界に大きな影響を与えるでしょう。(勿論、現在はサービス開始直後ということで、楽曲数が少なく何か物足りない感じがしますがあくまで将来のはなしです。)
現在音楽コンテンツ業界はどうなっているかというと、、、
だいたいざっくりこんな感じです。
ちょっとややこしいけど、
①作詞、作曲とか歌っている人がアーティスト。
②アーティストが作った権利をCDに収録して商品として販売するのがレコード会社。
③TVやライブをGETしてくるのがプロダクション。
④カラオケ業者などに使用する権利として販売するのが音楽出版会社。
⑤その権利の運用を音楽出版会社から一括で任されているのが話題のJASRAC。
→ここをほぼ独占的、新規参入不可能状態にしているから最近批判されてるけどややこしくなるので今回は触れません。ニュースはこんなのです。
なので今回のAMAZONプライムサービスは、音楽著作権利用者になります。
ここにはTUTAYA、GEOなどのレンタルサービスを提供する会社もいるわけです。
日本において音楽を消費者が利用しようと思えば現在大きく4つの方法があります。
①楽曲をCD等の媒体でレンタルする(TUTAYA、GEOなど)
②楽曲をCD等の媒体で購入する(TUTAYA、GEOなど)
③楽曲をオンラインデータで購入する(applemusic、googlemusicなど)
④違法アップロードされた楽曲を視聴する(Youtubeなど)
■延滞料金で儲けるレンタル業界の仕組み
ちなみにTUTAYAやGEOは店舗型のレンタルサービスが特徴で、駅前などに多くのビデオ、DVDを置いた商売をしています。
おおよそ1枚1週間300円程度です。そして返却が遅れるとだいたい100円^200円/日延滞料金がかかります。ちなみにボクは10枚ほどレンタルし、3日延滞で5000円が消えてなくったことがあります。(買った方が安い!)
この延滞料金TUTAYAは当然IRで報告していませんが、かなりのものがあると言われています。
基本的にレンタルされた場合、新作などの回転率の早い商品はともかく、旧作なら遅れれば遅れるほど利益が出る仕組みなのです。(まあ新作も延滞料金があるので誰に課してても同じなんですが笑)
■エリアで違うレンタル料!??TUTAYAの謎
そして実はTUTAYAは地域でレンタル料が違います。
なんなら同じ都道府県内でも店舗によって違うケースがあります。
普通に暮らしていると中々気がつきませんが、ボクの様に全国を飛び回る社畜は気づいてしまうのです。そんな事実をまとめてくれているのがこのサイト。
同じコンテンツなのになんで???
そりゃそうですね。店舗の場合、土地の賃貸価格や店員さんの時給などの費用がだいぶ違いますもんね。そりゃ料金変えないとやってられませんよ。
まあボクたち消費者には一ミリも関係ない店舗の都合なんですがね。
■近い将来TUTAYAの店舗は消える??
一方オンラインなら人件費も全国でどれだけ売れても同じ。
レンタル形式も「期間限定配信」「買取」など設定をわければ消費者は延滞料に泣かずに済む。
返しに行く手間もない。
TUTAYAが宅配なんか始めてますが不毛としかいいようがないですね。
めんどいし。お金かかるし。
消費者目線で考えればこの音楽配信はオンライン移行一択でしょう。
だってこんなレンタル業界に3000万人の会員を抱えたAMAZONが参入してるんですから!ネット回線さえあれば、海でも山でも島でもどこでも見れますからね。
事実レンタル店舗数はこの通り、、、
(http://www.garbagenews.net/archives/2034959.htmlより参照)
AMAZONプライムの様な大型の会員を抱えた組織が配信事業に参入すれば業界は大きく再編成されるでしょう。
TUTAYAがなくなる日も近いのかもしれません。
ふむ。今回も中々興味深い事案だね。
ほら次の事件が来ているぞ!
何をしている?早く準備したまえワトソン君。出かけるぞ!